クリケットのルールとコツ

ソフトダーツとは

ダーツ初心者のためのクリケットのルールと戦略のコツ

CRICKET(クリケット)は01と並び、ソフトダーツでメインとなるゲームです。

ですが、クリケットは01と比べ、ルールが少し難しい。初めて見た人にとっては、何がどうなって得点が入り、どうなったらゲームが終わるのかが分かりにくいかもしれません。そして、ルールが分かっても進め方、狙い所、戦略がよく分からないという人も。

ひと言で説明するとクリケットは陣取りゲームと表現されることもあり、得点を競うゲームでもあります。自分の考えた戦略で好きに投げていいですが、一応一般的な戦略を覚えておくといいでしょう。

ここではクリケットの簡単なルールの説明と、どのようにゲームを進めていくかのコツをご紹介。

まぐれで高得点が取れたりするので初心者でもきっと楽しめるクリケット。まずはルールを理解するところからはじめましょう。

ダーツの基本的なルールやクリケット以外のゲームのルールについては下の記事を参考にしてください。



スタンダードクリケット(STANDARD CRICKET)のルール

クリケットにはいくつかのバリエーションがありますが、ここでは一般的によく遊ばれ、大会の種目にも採用されるスタンダードクリケット(以下「クリケット」といいます。)について紹介します。

ターゲットとなる数字

クリケットは陣取りゲームです。

15、16、17、18、19、20、ブルがターゲットとなり、この数字のエリアの陣を取り合います。これ以外のナンバーに入っても意味がありません。

初心者にとっては、まずはこれらの数字がダーツボードのどこにあるのか覚えておくことが大切。やっているうちにすぐ覚えられるはずです。

クリケットのターゲットとなるナンバー

マーク状況の記号の見方

クリケットでは各ナンバーのマーク状況や、1投で獲得するマークを記号で表記します。

1マークで「/」、2マークで「X」、3マークで「(Xに◯を重ねる)」

例えば、1ラウンド3投投げて、シングル・シングル・ダブルだった場合は「/ / X 」と表記されます。

クリケットのマークの見方

3マークでオープン、それ以降は得点

ターゲットとなる数字を3マークするとオープンとなり、それ以降にその数字に入るとその数字の得点が入ります。マークはシングルを1マーク、ダブルを2マーク、トリプルを3マークとカウントします。ブルはインブルが2マーク、アウトブルが1マークです。

例えば、1ラウンドで20ダブル、20シングル、20トリプルとなった場合には合計6マークとなります。3マーク以降はその数字が得点となるため、このラウンドで20がオープンとなり得点が60点入ることになります。

もちろん、ラウンドをまたいでマークはカウントされていきます。1ラウンドで20のシングル、2ラウンドで20のトリプルとなった場合は、20がオープンされさらに20点が入るというわけです。

参加プレイヤー全員が3マークした数字はクローズとなり、以降その数字に当たってもカウントはされません

クリケットのプレイ画面の説明

勝利の条件

すべての数字(15から20)とブルをクローズしたプレイヤーが最も高得点となったときにゲームが終了します。1番得点を取ったプレイヤーの勝利です。

つまり、いくら高得点でも、すべてのエリアをクローズしない限りゲームは終わらず、相手による逆転の可能性が残ることになります。

ラウンド数

ラウンド数はお店により設定が変わりますが15から20ラウンド程度です。(大会では15ラウンドが多い)

すべてのラウンドが終わるまでに決着がつかない場合、ラウンド終了時に1番得点を取っているプレイヤーが勝利となります。

オーバーキルとは

また、オープンしたエリアにダーツを入れ点差を広げることをプッシュといいますが、対戦相手と200点以上差がつくまでプッシュするとリードしたプレイヤーはそれ以上得点が入らないようになります。(200点以上差がつかない)

このように必要以上にプッシュし続けることなどをオーバーキルといいますが、マナーとしてもいいことではないので止めましょう。
参考ダーツのマナーについて

ルールが分かりづらい場合はこちらの動画を参考にしてみてください。

クリケットで目指すべきアワード

クリケットには01では存在しない、クリケット独自のアワードがあります。

  • WHITE HORSE(ホワイト・ホース)
    1ラウンドで3投が別々のクリケットナンバーのトリプルに入る
  • THREE IN A BED(スリー・イン・ア・ベッド)
    1ラウンドで3本が同じクリケットナンバーのダブルもしくはトリプルに入る

それぞれホワイトホースは「ホース」や「馬」、スリーインアベッドは「ベッド」などと略して呼ばれ、これらのアワードを出すと「ナイスホース!」「ナイスベッド!」などの掛け声がかけられます。

いずれもトリプルに3本入れる難易度の高いアワードです。もちろんこれを出せばゲームも優位に進められること間違いなし。

初心者プレイヤーもいずれは出したいアワードですね。



スタンダードクリケットのコツ

ダーツを始めたばかりの初心者にとって、クリケットはどこを狙えばいいのかすらよく分からないでしょう。

そもそもどの数字から狙っていけばいいのか、得点を積み重ねるためにプッシュするのがいいのか、それとも各ナンバーをオープンしていくのがいいのか、相手の得点源となるナンバーをクローズするのがいいのか。

このような戦略を考えるのがクリケットの面白いところではありますが、はじめのうちはどうすればいいか基本的な考え方が欲しいところではないでしょうか。

狙う順番

まず、基本的な考えとして、狙うナンバーの順番は20、19、18、17、16、15、ブルの順です。これは、単純に高得点のものから狙っていくという考えです。ブルについては難易度が高くトリプルも狙えないので後回しになります。

得意なナンバーから狙いたいところですが、15に10マークする人と20に10マークするのでは35点も差ができます。つまり20から狙うのがお得なのです。

オープンかクローズか、それともプッシュか

その次の考え方として、まずは得点をリードすることを目指します。得点がリードしたら他のナンバーをオープン/クローズしていきます。

プッシュし得点差を開きたい気持ちも分かります。ですが他のナンバーをオープン/クローズしないと逆転の可能性も出てきます。

ルール上、得点をリードした状況ですべてオープン/クローズしないと勝てません。勝つためにはプッシュばかりしていてはいけません。

初心者としての目標

実際は初心者の場合、なかなか思うようにいかないので、他のナンバーのオープンを狙っているうちに逆転されるよりも、ひとつに集中しプッシュしていった方が勝てる確率は高いかもしれません。とはいうものの、プッシュばかりでは本来のクリケットの陣取り要素から微妙にズレてしまいます。オーバーキルの件も含め嫌われる可能性もあるでしょう。

まずは、リードしたら他のナンバーも狙い始める。それまでは得点を重ねるこの戦略から始めてみるといいです。

また、はじめのうちは目安として1ラウンドでシングルに2本(2マーク)以上入れることを目標としましょう。シングルに2本と聞くと簡単なように思えますが、はじめはこれが難しいのです。

初心者でもまぐれでダブルやトリプルに入るのがクリケットの面白いところ。01よりもまぐれで得点が入って勝ってしまったりする要素があるので、はじめのうちはそれが面白く感じる人も多いかもしれません。ですが、まぐれに期待することなく、1ラウンド最低2マークを目指し挑戦しましょう。



まとめ

  • スタンダードクリケット(STANDARD CRICKET)のルール
    • 15,16,17,18,19,20,ブルのみカウント
    • 3マークでオープン、その後はナンバーの得点が入る
    • 全プレイヤーが3マークするとその数字はクローズ、その後得点は入らない
    • すべての数字・ブルをオープンした人が1番高得点になると終了(またはラウンドがすべて終わる)
    • 1番点数が高い人の勝利
  • スタンダードクリケットの戦略・進め方のコツ
    • 狙うのは20、19、18、17、16、15、ブルの順
    • 相手の得点より上回るまでプッシュ
    • 相手の得点を上回れば他のナンバーへ
    • まずは1ラウンド平均シングル2本以上を目指そう

スタンダードクリケットのルールとコツを紹介しました。

スタンダードクリケットは01と並び、ソフトダーツでよく遊ぶゲームですし、大会でも採用されるゲームです。ですが、初心者にとってはルールが理解できず、戦略もよく分からないいまま何を狙っていいか戸惑うことも多いでしょう。

まずは、ルールを覚えて紹介したコツを実践してみてください。そのうちに、自分なりの戦略がつかめていくはずですよ

01のように計算してアレンジする必要がなく、ルールが分かればハマりやすいゲームかと思います。まだやったことがない人もぜひ試してみてください。練習用にクリケットカウントアップというゲームもあるので一人で練習するならそちらもオススメです。

この他にもダーツ初心者が知っておきたいダーツゲーム、それ以外にも覚えておきたいこととして次の5つがあります。それぞれリンク先で詳細を説明しているので確認してみてください。




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